変わり続ける事で変わらない何かを模索し続け、変化という呼び名の進化を続けてきたバンド。2014年で結成15周年。『A,B,C,D,E,F,G…メロ』まで達するは当然、既成概念を打ち破るイったらイキっ放しの難解極める楽曲構成を、ツイン・ヴォーカル、トリプル・ギター、ベース、ドラムス全員がマイクに向かうという、何もかもが変則・反則のシックス・ピース。ステレオの限界地点を垣間見たような錯覚を植え付けるスペーシーな横乗りサウンドと、完全トリップ使用に研がれたスラッシュ＆ハード・コアの高速デッドヒート、そこに、所狭しと散りばめられた伸びやかなヴォーカルと、粘着質のスクリームのコントラスト。まさに、静と動を駆使した彼らの音楽は、もはや、ロックとダンス・ミュージックの垣根を取り払った全くの新種珍獣、突然変異のサウンドドラッグとしか表現のしようがない。打たず、飲まず、吸わず、コイツはヘルシーにキマる。